特殊焼鈍磁気回路採用のベーシックモデル
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DV 20X2Aは上位モデルであるXX-2AやTe Kaitora Ruaと同様の基本構造をベースに、無垢アルミニウム削出しボディと硬質アルミニウムカンチレバー、マイクロリッジ・スタイラスチップを採用したダイナベクターMCカートリッジシリーズのベーシックモデルです。
一般的なMCカートリッジと同等の出力を持つ20X2A-L(低出力モデル)に加え、MC型カートリッジでありながらMMポジションで使用できる20X2A-H(高出力モデル)の2機種がラインナップされ、MCカートリッジならではのサウンドを本格的に楽しみたい方だけでなく、MC昇圧トランスを使わずに気軽にMCカートリッジの魅力を感じたい方にも最適なMCカートリッジです。
MCカートリッジDV 20X2A-H/Lの特徴/構造/仕様
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高出力モデル/低出力モデル
高出力モデルである20X2A-Hは、ダイナベクターが開発した独特の巻線技術により2.8mVの出力電圧を実現。超極細線で発電コイルを多数回巻くことによりMMカートリッジ相当の高出力が得られるため、ヘッドアンプや昇圧トランスは必要なく、MMポジションのPHONO入力にそのまま接続できるMCカートリッジです。
低出力モデルである20X2A-Lは、上位モデルと同じPCOCC線を使用した巻き線コイルにより0.3mVの出力電圧を採用。ヘッドアンプの推奨負荷インピーダンスは30Ω以上で、市販の多くのヘッドアンプやMC昇圧トランスに適合します。特殊焼鈍磁気回路
MCカートリッジの要にあたる磁気回路には、磁気特性が安定していて歪みが少ない純鉄を使用、さらに焼鈍温度、焼鈍環境、加熱時間、加熱率、冷却率など磁気焼鈍の最適化にこだわった特殊焼鈍を実施する事で、歪みの無い優れた解像力、のびやかな広域の表現、音場空間の広がりを実現しました。
●オーディオ技術レポート: 特殊焼鈍磁気回路ネオジム磁石とソフト化マグネット
強力なネオジム磁石による高出力を実現しつつ、希土類マグネットが持つ歪みやうるささを軽減するために開発された特許技術ソフト化マグネットを採用。
ネオジム磁石の強力な磁力を活かしつつ、すっきりとした音離れの良さを実現しています。
●オーディオ技術レポート: ソフト化マグネット -
コンプライアンス
コンプライアンス12mm/N、重量9.2gの20X2Aシリーズは一般的なトーンアームとの相性も良く、軽質量から中質量までのほとんどのトーンアームにマッチングします。(ヘッドシェルはあまり重くない物を推奨します)
詳しくは、下記サイトのオーディオ技術レポートをご参照ください。
●オーディオ技術レポート:
カートリッジとトーンアームのマッチングについて硬質アルミニウムパイプ・カンチレバー
中空の硬質アルミニウムパイプ・カンチレバーを採用。振動系の質量を軽くする事で、クリアな高域による帯域の広さを実現しています。
マイクロリッジ・スタイラス
スタイラスチップにはマイクロリッジ・スタイラスを採用。レコード音溝と接触する部分はわずか2ミクロンという微小な曲率半径でありながら、帯状の先端形状により針先の摩耗にも強く、長時間にわたり理想的な性能を発揮し続けます。
●オーディオ技術レポート: マイクロリッジ・スタイラス
- 型 式
- 高出力/低出力MCカートリッジ
(フラックスダンパー、ソフト化マグネット付) - 出力電圧
- 2.8mV / 0.3mV(at 1 KHz,5cm / sec.)
- チャンネルセパレーション
- 25dB 以上(at 1KHz)
- チャンネルバランス
- 1.0dB 以下(at 1KHz)
- 周波数特性
- 20 - 20,000Hz(±2dB)
- コンプライアンス
- 12mm/N
- 針 圧
- 1.8 - 2.2g
- インピーダンス
- 150Ω / 5Ω
- 推奨負荷抵抗
- 1KΩ以上 / 30Ω以上
- カンチレバー
- 6mm 長 硬質 アルミニウムパイプ
- スタイラスチップ
- マイクロリッジ(特殊ラインコンタクト針)
- 自 重
- 9.2g
- 取扱説明書
- 20x2a_jmanual.pdf (955KB)
- 製品カタログ
- 20x2a_jcatalog.pdf (665KB)