フラックス・ダンパーとソフト化マグネット
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ダイナベクターMCカートリッジは理論的な解析に基づき設計され、そのニュートラルな再生音は世界中のオーディオファンから高い評価を獲得しています。
最新のダイナベクターカートリッジでは従来ほとんど無視されてきた磁気回路と振動系の相互干渉の問題にも詳細な考察を加え、これを解決しています。
フラックスダンパー (Flux Damper)
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MCカートリッジの磁気回路のエアギャップ内でのアマチュアの動きと、それをとり囲む磁気ヨークとの問に発生する磁気的干渉に初めて注日し、これによって生じる磁束(フラックス)変動が再生音に大きな影響を与えることを発見しました。
ダイナベクターMCカートリッジはこの磁束変動を消去するためフロントヨークにフラックスダンパー(特許取得)を設けています。
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このため、従来のMCカートリッジにくらべ磁束変動が大幅に緩和されており、全帯域に亘りスムース且つより色付けのない自然な再生音を実現しています。
ソフト化マグネット(Softened Magnetism)
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近年のカートリッジでは出力電圧を高めるためサマリウムコバルト磁石やネオジムボロン磁石等の高エネルギー希士類磁石が採用されています。
しかしこのような磁石の採用はMCカートリッジの出力向上には意味がありますが、磁気抵抗は極めて高いため(低リコイル透磁率)、微小な磁束変動によってもカートリッジのエアギャップの磁場は影響を受けます。
すなわちMCカートリッジの混変調の原因となり、カンチレバー、カートリッジボディ等が良く出来たものでもその再生音には常に自然の音には存在しないある種のウルササ(ハーシュネス)がつきまといます。
これがよくいわれるカラーレーションの主なものです。
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最新のネオジムボロン磁石を採用したダイナベクターMCカートリッジでは独特な方法でこの内部磁気抵抗を減らしています。
このため従来のMCカートリッジに比べエアギャップ内の磁束の安定化は著しく向上しています。
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このように磁気回路と振動系の干渉の問題を理論的、実験的に解決したダイナベクターMCカートリッジではエアギャップ内に生じる磁束変動を常に極小に保つことができ、その再生音はあらゆる複雑な音楽のパッセージにおいてもあくまで自然かつスムースで、ウルササは全くなく豊かな音楽性が得られています。