MCカートリッジ DRT XV-1 レビュー by Geoff Husband
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Products: Dynavector DRT XV-1 MC phono cartridge
Manufacturer: Dynavector - Japan
Reviewer: Geoff Husband, http://www.tnt-audio.com
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インターネット上のオーディオ・レビュー・マガジンTNT AUDIO REVIEWにおいて、弊社MCカートリッジDV 20X-H/20X‐Lが高い評価を得ましたが、この度新製品の最高級カートリッジDRT XV-1が再び取り上げられ最高の評価を得ました。ここにその日本語訳を紹介します。原文は英語版とイタリア語版がTNTのサイトに掲載されています。 レビューはTNT AUDIOのGeoff Husband氏によります。
Dynavector DRT XV-1 & Head Amp PHA-100
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これは私にとってダイナベクターカートリッジのDV-20Xに次ぐ2番目のレビューであるが、例によってメーカー希望により販売価格についてはコメントしない。しかしこの製品に限っては価格の事は聞かない方がよいかもしれない。とても普通では考えられない範囲だから。おそらくそれは、何千ポンド(1ポンド≒160円)という4桁台の価格であり、超リッチマンのオーディオ・ファンをお客の対象とし、一握りの少数メーカーのみが生産する手造り品と言えるからだ。XV-1はMCカートリッジの低価格化を実現したことでよく知られているダイナベクター社が発表した完全手造り高級カートリッジである。
テクニカル
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XV-1は0.3mVの出力があるので、いろいろなMC用のヘッドアンプ適合し非常に使い易い。スペック上の詳細はDynavectorのサイトを参照のこと。
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カンチレバーにはソリッドボロンを採用し、ライン・コンタクトPF針が付く。磁気回路は非常にユニークなものだが、これも詳しくはDynavectorのサイトを参照のこと。
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このユニークな構造は全体の形を特異なものとしており、オープン型の一種であるが、透明な赤いレジンで内部構造をしっかり固定している。これはXV-1の使用にあたっての泣き所でもあり、この恐ろしく高価な代物を呪いたくなる程のものである。カンチレバーはボディーから飛び出しているし、配線はボディー外側に露出し、おまけにスタイラス・ガードもないときている。私の手は結構器用にできているが、この試聴を終えて元の箱に入れるまで全く溜め息なしではいられなかった。
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トーンアームはSME -IVを使用したが、やることは唯一つカートリッジをボルトで取り付けることだけ。有難いことにXV-1の取り付け孔はタップが切ってあるため、全てのアジャストはSMEの根本で全部可能であった。
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一般のヘッドシェル付きのトーンアームではVTAの調節でネジを締めたり緩めたり、カートリッジの腹擦りに注意しなければならない。しかし私のSMEでこういった厄介なことはなく非常に楽であった。
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トーンアームは良いものを使用すれば良いに決まっているとはいえ、XV-1は決してほっそりした優美な少女ではなく、その13.5gという重さと大きなサイズは十分考慮しておく必要がある。私のSMEでは全く問題がなかったが、いつかのアーム、特に軽量化をはかったローマス用アームでは問題になるかもしれない。
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さて、推奨の針圧2グラムとインサイドフォース・バイアスを調整し、いよいよ私のテスト・レコードを走らせよう。このカートリッジの質量と針のコンプライアンスのおかげで、カートリッジとアームの共振点はMCとしては極めて低い9~10Hzとなった。しかしこの事は全く問題とならず、余計なダンピングも必要としなかった。
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トラッカビリティーは殆どのMCカートリッジと同じく良好で、特に際立ったものではなかった。300Hz、12、14dBはパスしたが、16dBでは微かにバズ発生、18dBでトラックできなかった。とはいえ1ヶ月間の試用中、唯一度もトラッキングミスすることなくNirvanaからBilly Holiday、VerdiからHandleまで全く問題なく再生できた。
サウンド
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その前にダイナベクターのDr. TominariからのE-mailがあるので、それを紹介しよう。 「XV-1とPHA-100の組み合わせの音は想像以上であったので、今年の冬休み中はCDを全く聴かず、1950~1970年代の名演奏のLPを聴き続けた。そこで分かったことはXV-1による再生音は、当社の以前のカートリッジを含め、他の全てのものと全く違うということであった。ぜひ古いモノラルLPや普通のステレオLPを是非テストして下さい。そして、同じソースによるCDとLPを比較試聴して下さい。」
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20年以上カートリッジを作り続けてきた男が、その新製品によってまた新たに心からエキサイトしているとはなんと素晴らしいことか。 というのは多くのHi-Fiデザイナー達が実際には現実の音楽を殆ど聴いていないと言う事実をよく知っているからである。Dr. Tominariこそ’自宅に帰って聴くのが待ち切れない’という類いの御仁に相異ない。
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勿論私の場合Dr. Tominariと違ってまず始めプレーヤーに載せたお皿は、Nina Simoneの’My Baby Just Cares for Me’(1958)である。このLPはモノラル録音であるのに、私とちょうど居合わせた友人はそのことが全く信じられなかった。イメージは大きく且つソリッドそのもの、しかも奥行きまで感じる(上手く説明できない程)とはどういうことだ。各楽器が左から右にベタッと広がるというのではなく、中心6フィートの中にそれぞれが定位する。
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このようにモノラルが良いのであればステレオなんて誰が望むのか、モノラル愛好家がよく口にする「flat earth」と言うことがよく理解できる。 OK、それはそれとして、ともかく私としてはこの結果には大変満足である。Nina Simoneのこのレコードは25歳当時に録音されたものであるが、ここで再生された深みとエモーションはこの年齢のものとは思えない。スモーキー(Smokey)という言葉があるが、それ以上のものがある。即ち、表面下の’何気なさ’やパワーである。ピアノの音はソロの間適度な大きさを保ち、キーがストップを打つ様子がはっきり聴き取れる。
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そこで女声ボーカルの試聴を暫く続けることにした。XV-1の音はNancy Griffithsでさえ、温かく自然、全くもって唸らせ、人を誘惑する。Ricky Lee Jonesの甘い囁きや含み笑い、喚いたり笑ったりXV-1の優れたイメージとディテールの再生能力は、彼女のファーストアルバム(素晴らしい)でよく分かる。もちろんJonesが大好きなスナッピィーベースも。
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この試聴の最中に驚くべきことが起きた。ほんの一瞬、本物の歌が聴こえたのだ。これはよくHi-Fi評論家が好きな例のホログラム的なイメージではなく、フロント・スピーカーから2フィートの所で本当の人間がはっきりと首を振ったのだ。そして、それは消えた。そして又次の2つのトラックでも同じ様に起き、消えたのだ。本当に気味が悪く本当に身震いした、こんなことは過去一度もなかったことだ。
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私のシステム、その前により重要であろうリスニング・ルームはイメージ尊重派のようなセット・アップはしてないが、多少の仕掛けがある。色々なことはできるだけやっているが、未だその途上である。とはいえ、私のシステムにはある目標がある。
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今まで色々なカートリッジやオーディオ・システムを聴いてきたが、私の考えから言えばそれらは大きなサウンドステージが微妙なイメージで出現するものであった。このことは多くの人達に好まれるのだが、私は同調したくない。というのは実生活では、このようなかすかなはっきりしないイメージの音は聴いたことがないからだ。XV-1は大きくシッカリトしたサンドステージ上に安定感のあるリアルなイメージを与える。
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このあとで灼熱のNirvanaの喚きを聴いてみた。Shure V15のような低音のパワーに驚いたが、これに恐ろしいほどのリアルさが付け加わっている。Dire Straitsの’MTV’を聴けば、XV-1のダイナミックな能力の高さが実証される。イントロ終りの部分でドラム・キックボードの次第に強くなるところのマッシブなこと、そしてそのトランジェントが爆発するときでもサウンドステージは、そのままビクともしない。他のカートリッジではこのような時、サウンドステージが中心に固まって壊れてしまうことがよくあるのだ。
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ここでXV-1と他のカートリッジとの最も大きな違いといえば、音がより複雑、より壁のように分厚く、よりマッシブになる程その差が歴然とすることだろう。Dynavector 20X、Shure V15、Ortofon Supreme、といったカートリッジでは少し縮こまったり歪みっぽかったりする難所においても、あたかもXV-1はギアを一段アップし、全て何事も無かったように悠然と過ぎ去ってしまう。
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XV-1を聴くと、今まで私が扱った他の全てのカートリッジの音は押し付けられたように、また人工的に感ぜられる。XV-1は岩のような安心感がある。このカートリッジをテストして印象に残ったのはどんな音楽、レコードを聴いても全くもって平静でいられることであった。
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XV-1は擦り減ったレコードの終りの歪みっぽい部分でさえ、正常に働くのである。他のカートリッジではこうはいかない。サーフェスノイズに関していえば、私のシステムは既に低いのだが、XV-1で余程ひどいレコード以外では全く問題はない。XV-1のこのような性能を持ってすれば、中古レコードの価値は違ってくる。自動車のトランクを開いて安売りしている物でも、結構hi-fiのものがあるものだ。
結論
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私のシステムでかつて経験したオーディオ・コンポの中でXV-1は最も素晴らしいく、且つ興奮させられたものの一つである。私のシステムは或るカートリッジでのブライトな性質に合わせて'ウォーム系’であるため、XV-1はある時には’やわらかさ’が少しオーバー気味になるが、これはXV-1の欠点ではない。私の現状のシステムでは、XV-1の能力の一部が発揮できないのは確かだ。
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私のシステムのフロント・エンドはOrb/SME IVがAudion バルブアンプに組み合わされている(他のハイ・エンド評のためや比較のために使っている)。スピーカーは何を使っているか?IPL S3MTL'sは良いのだがあまりにもウォームだ。 Cabasse Sloopsはもう少し良さそうだ、とはいえ、私自身サウンイメージに少し問題のあるリスニング・ルームをチョコチョコいじり回しているのが本当のところだ。
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ベストな状態を求めてこんなことをやっていると、最後には離婚沙汰や子供に見捨てられたり、リスニング・ルームを完全に作り変えることになってしまうだろう。私事ではあるが赤い大きなベルベットのカーテンと部屋の半分を占めるスピーカーは望み通りの効果(離婚、その他)を齎した。しかし、こんなことは最終的には諦めることにし、不完全な環境のままでXV-1を聴いている。
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もう一つ私のシステムの深刻な障害はCDとの相性だ。現在使用しているのはMicromega Soloで、到底普及品とはいえないものだが、その音はXV-1に比べて音が薄く、弱く、且つうるさい。Soloにはシッカリした安定感のある音が残っているものの、音楽的というよりむしろHi-Fi的である。
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このテスト期間中CDを半ダースも聴いていなかったかも知れない。CDとXV-1を同時に聴いて比較すると、XV-1のパワフルにして自然なバス、歪みの無さ、そこに居るような臨場感、分解能等においてCDが優るのは非常に難しいということがわかるであろう。
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XV-1によってまたビニール・レコードに戻ってしまいたいようにさえ思えるし、CDは単にBGMようになるか、酔っ払って1000ドルのダイアモンドと1ドルのボロンの区別もつかないときのものだ、ぐらいにしか受け取れなくなりそうだ。
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ここで今まで言ってきたことに関して、チョットした例を示そう。たった今、TNT読者でポケットの淋しい人とか、低出力真空管アンプの人のため安くて高能率スピーカーを作ってみることにした。 Audaxのフルレンジ・ユニットを使って、45リットルのバスレスとしたものだ。そしてCDを鳴らしてみたら、その音たるや思わず耳に鉛を詰め込みたくなるような代物であった。 この計画を諦めたあと、すこし考えDynavectorで試してみようとやってみた。即ち、私のそれぞれ5000ドルと3000ドルのプリとアンプで、左右各々22ポンド(3000円)のスピーカーの組合わせである。勿論世界一流とは思えないが、その結果は正に音楽そのものであった。
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OK、この場合のスピーカーは恐ろしくボロでも、XV-1の歪みの無さのおかげでこの試みを続けることにした(引き続き、このスペースで報告する予定)。この実験の経験から益々高品質のフルレンジのスピーカーを使ってみたくなった。
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まず思い浮かべたのは、「Lowtherのユーザーにとってカートリッジは何が良いか」、という問いに答えが出たということだ。XV-1のスムーズ、豊かな音楽的バランス、歪みの無さは正にお誂え向きである。どんなスピーカーも剥き出しの音を出さなくなる、今までこんなことは無かった。Lowther(又はこれに似たスピーカー)にてこずっているユーザーにとってXV-1は救いになるであろう。同じくLinnユーザーにとってLinn Troikaがなくなったから、その後継のArkivを使うにはそれが余りにも芯の無い音だと分かったからには、Dynavectorの戸を叩いてみることだ。
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十分お金があればXV-1こそ我々にとってはウォーム、パワフル、緻密でトータル的にも揺るぎのない堂々たるカートリッジといえよう。私の聴いた限りXV-1は、どんなカートリッジやCDプレーヤーよりもっと生に近い再生をする。いつまでも忘れ難いが、とても叶えられそうにない。お金のある人が羨ましい。
PHA-100
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おまけに、この心の傷に塩を擂り込むヘッドアンプ’PHA-100’があるではないか!
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多くの真空管アンプのMM入力用にXV-1の出力増幅ヘッドアンプとしてDV-PHA-100が用意されている。技術的内容はDynavectorのサイトに譲るとして、このヘッドアンプは通常の電圧増幅型ではなく、カートリッジの出力電流を増幅している。Dynavectorによれば、理論的にMCの磁気歪みを緩和するという。
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PHA-100はセンスの良いアルミ・ヘアライン本体と電源部に分かれている。予想通り凄い結果だ。XV-1のやや暖か味のある音は剥ぎ取られ、カートリッジの信号は正確そのものとなる。私の使用中のプリアンプはAudion、真空管アンプとしてはハイ・ゲインで、ステップ・アップ・トランス無しでも十分使えるものだ。
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まずXV-1を直接プリへ入力、次にステップ・アップ・トランスを経て入力、最後にPHA-100を使った。トランスを使うとゲインは十分で、全体として少しウォームだが非常に良い。PHA-100はこれに反して、今まで言ってきたようにトランスよりもう少しオープンであり、暖か味が少し減る。正直言って私にとってどちらともハッピーそのもの(両方とも高価)だが、XV-1とPHA-100の組み合わせが鼻一つ抜きん出ている。
結論
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XV-1を買ってステップ・アップ(増幅)が必要なら、選択の一番目はPHA-100だ。
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■ Dynavectorからのコメント
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メール有難うございました。あなたの細心なテストの結果、XV-1が高く評価され大変喜んでいます。あなたがXV-1で経験された結果は、正に我々のそれと一致するものです。歴史上、有名な芸術家による偉大な作品群は、今まで多くのミュージアムで大切に保存されていますが、不思議なことに音楽に関しては全く無視されています。
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これら偉大な音楽財産はLPに残されていますが、今やこれらは時代遅れとみなされ、また近代オーディオ技術者から無視されてきました。彼等はいつでも次世代オーディオばかりを追及するのみで、彼等のいわゆる近代Hi-Fiでさえ音楽そのものを再生できないでいる状態への反省もありません。
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今や音楽愛好家は値段の高い安いに関わらず、Hi-Fiで音楽を楽しもうという望みを諦めはじめています。このことがDynavectorをSuperStereoの開発に駆り立てたのです。SuperStereoで聴く限り、CDやMCカートリッジでさえ音楽の再生にあたって或る閉塞感が免れず、これがXV-1の研究開発に繋がりました。この事はあなたのレビューにも述べられています。
Dr. N. Tominari - Dynavector Systems. Ltd. - President.
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Copyright (C) 2000 Geoff Husband, http://www.tnt-audio.com
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このTNTのサイトには世界的に多くのオーディオ・コンポの評以外、世界のHi-Fi Show、工場見学、試聴記、Hi-Fiトピックス、コンサート評、インタビュー等、興味あるコンテンツが並んでいる。
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DRT XV-1について高橋和正氏の評論を紹介予定(ラジオ技術誌)。Husband氏のものと驚く程似ているのも興味深い。
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SuperStereo Adp-2がHi-Fi News and Records Review(英/2000年4月)で高評価された。H.F.N.R.R.の許可があり次第、日本語訳を紹介する予定です。
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