トップへ戻る

DV DRT XV-1

アナログの限界を超えたアナログ!!

ダイナベクターXV-1 ダイナベクターXV-1シリーズ
生産終了モデル

現行モデルの情報はこちら
 ⇒ MCカートリッジ DV DRT XV-1t

ダイナベクターMCカートリッジの伝統と特徴のページもご覧ください。

開発の経緯

XV-1の開発は最先端のハードとメディアに比べ、それ以上の価値を確認、実証することからスタートしました。その成果としてXV-1によるその良質な音楽再生能力は従来のアナログ再生、CD再生のそれを遥かに超え、アナログレコードが如何に優れた音源であったかを実感できると共にアナログ資産の継承とその存在価値が一層高まります。

  • 贅沢にも高価なアルニコマグネットを8ヶ独立配置
  • 従来の磁気回路設計の常識を打破る独創的、且つ画期的な磁気回路

グラド、オルトフォン社がムービング・コイル型と称してMCカートリッジを発売してからほぼ半世紀、その基本構造は現在でも変わらず、性能の向上は主に振動系の材質、スタイラス形状とその材質、高エネルギーの稀土類マグネットの採用、ダンパーゴムの材質等、数々の新素材投入や改良の経緯を踏まえ今日に至っています。
その結果、今日市販されているカートリッジでは周波数特性、トラッカビリティー等の諸データ上は、ほぼ満足すべき結果が得られています。 XV-1は今までデータ上は考慮されなかった磁束の流れについて着目し、開発設計された全く新しいカートリッジです。

国内外著名オーディオ誌で高評価獲得!!

  • 米国著名オーディオ誌アブトリュートサウンドでアナログ部門のGolden Ear Award 2001受賞
  • 英国著名オーディオ誌Hi-Fi Choiceにて100点満点、夢のコンポ(Dream Machine)と絶賛されました。
  • ラジオ技術1月号「ベスト・ステレオ・コンポ・グランプリ/フォノカートリッジ部門」で1位入賞
  • TNT AUDIO REWIEW(Web オーディオサイト)DRT XV-1 カートリッジ & PHA100ヘッドアンプ
  • ラジオ技術2000年3月号レポート「次世代ソースに対抗できる音を再生」

構造と特徴

XV-1各部名称

新設計磁気回路

従来ダイナベクターが開発してきたMCカートリッジ、例えばXX-1、Karat17D2MKⅡ、NOVA13D等においては、CDを凌駕するその良質の音楽再生能力が世界中のオーディオファイルから、高い評価と熱い支持を獲得してきました。しかしこれらのカートリッジ設計では、主に振動系の軽量化やその素材の改良により各種性能向上が図られてはいますが、磁気回路においては基本的にオルトフォン型の常識に従っています。ディジタル全盛の今日、XV-1では初めて磁気回路の音質に及ぼす影響にメスを入れ今までにない画期的な磁気回路を完成させました。 この新設計磁気回路がもたらすスーパーアナログの世界。その豊かな音楽表現と感動はディジタルソースでは決して味わえません。
フロントヨークとリアヨークを結合する部分にφ3の円柱アルニコマグネットを4ケ、一般的にはポールピースに相当する部分にφ2円柱アルニコマグネットを4ケをそれぞれ独立配置した独創的な磁気回路となっています。フロントヨークに巻かれたコイルはフラックスダンパー。

磁束分布のリニアリティ

新設計磁気回路では磁気ギャップ内の磁束は、8ヶの小口径アルニコ・マグネットと磁気フラックス・イコライザーの作用により、その分布のリニアリティーと直交性はかつてない程の改善が図られています。また動的な磁束変動に対してその変動を緩和するフラックスダンパーを装備しています。
この新設計磁気回路の採用により、その再生音の向上は驚異的で、その表情は他のどのようなMC、MMとも異なり、豊かな音楽再生能力は、古いモノラルレコードさえその価値を大きく再認識させてくれます。圧倒的な低音再生能力、高音域のスムースさ、音像のセパレーション等は他のMC、MMカートリッジの追従を許さず、あらゆるアナログレコードから音楽的感動を100%引き出すことができます。

各部の特長

カンチレーバーには現在最も総合特性の優れたφ0.3mm径ソリッドボロンを使用し、発電コイルには各種線材を吟味の上PCOCC線を採用、0.3mVの出力電圧を確保しています。

精密機械加工の手造り品

各部品は精密な機械加工が施され、アクリルブロックにより高剛性化されたボディは固有な音色の発生を抑えています。 DRT XV-1はそのひとつひとつが、この道25年以上の熟練した技術者により入念な調整と試聴のもとに組上げられます。このようにXV-1は、ダイナベクターの長いMCメーカーとして経験と理論的考察により結論付けられた製品であり、全てのアナログレコードに新しい命を与え、その重厚・濃密な音楽再生は他のデジタル再生に優るものとして、自信を持ってお薦めします。

仕 様
VX-1t仕様
型 式
低出力タイプMCカートリッジ
マルチアルニコマグネット
フラックスダンパー装備
出力電圧
0.3mV(1KHz, 5cm / sec)(1KHz)
チャンネルセパレーション
30dB以上(1KHz)
チャンネルバランス
1.0dB以下
周波数特性
20 - 20,000Hz(±1dB)
コンプライアンス
10×10 - 6cm/dyn
針 圧
1.8 - 2.2g
インピーダンス
R=6 Ω、L=18μH
推奨負荷抵抗
30Ω
カンチレバー
φ0.3mm径ソリッドボロン針
スタイラス
PFラインコンタクト
自 重
12.6g