ダイアモンド・カンチレバー採用・低出力MC
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生産終了モデル
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⇒ MCカートリッジ KARAT 17DX● ダイナベクターMCカートリッジの伝統と特徴のページもご覧ください。
波束分散理論を実証すべく開発された世界初の宝石カンチレバーの代表モデルで、その再生周波数帯域は最新のディジタルメディアを凌駕しています。
2003年バージョンでは強力なネオジム磁石採用により、出力電圧のアップ(当社比15%アップ)に伴いより使い勝手が向上しています。
特徴/構造/仕様
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波束分散理論
従来のカートリッジ設計では無視されてきた波束分散の極小化を考慮した結果、ダイナベクターは約20年前に世界で初めてダイヤモンドとルビーの宝石カンチレバーに採用したMCカートリッジを発売しました。 それ以後数々の改良を加えた後、最新の17D2MK2に至っています。
ダイヤモンドカンチレバー採用
17D2はその数値が示すようわずか1.7mm長の極微細ダイヤモンドカンチレバーに70ミクロン角マイクロリッジスタイラスを装着しています。 この超小型の振動系の構造は他のMCカートリッジの常識を破る極めて小さなもので、アマチュアには11ミクロンという超極細線が巻かれています。 これは当社独自の巻き線技術によりはじめて可能になったものです。 17D2には更に高度な組立て技術とノウハウが必要でまさに職人芸が必要とされる1品です。
超小型振動系により100Hz近くまで伸びたその再生周波数帯域の広さとそのフラットネスはともに他のカートリッジの追従を許しません。 現在のスーパーCDをも超える全く色付けのないニュートラルな再生音とスピード感は音楽のディテールを余すところなく表現できます。使用勝手の向上
出力電圧は従来品より約15%アップした0.26mVとなり、MCカートリッジとして十分のレベルで、多くのヘッドアンプや昇圧トランスに対応します。 ヘッドアンプの負荷抵抗は100Ω以上、昇圧トランスは40Ω前後を推奨します。1.7mm長のソリッドダイヤモンドカンチレバーには70ミクロン角マイクロリッジスタイラスが装着されており、針寿命が長いとともに針の磨耗による特性劣化も極めて少なくなっています。
独自の磁気回路構成
2003年バーションの17D2MK2では従来のサマリウムコバルト磁石に替わり、更に強力なネオジム磁石を採用しています。 しかし、エアギャップ内の磁束密度を強力にするだけでは、出力電圧はアップするものの、希土類マグネットの特長である磁気抵抗が大きくなり、結果磁気歪が増加します。 そのためダイナベクターカートリッジではこれらの問題点を解決すべく、従来からのフラックスダンパーとソフト化マグネットを継承しMCカートリッジにおける磁気回路の理想をさらに追求しています。
- 型 式
- 微細構造低出力MCカートリッジ(フラックスダンパー、ソフト化マグネット装着)
- 出力電圧
- 0.26mV(at 1KHz, 5cm / sec.)
- チャンネルセパレーション
- 25dB 以上(at 1KHz)
- チャンネルバランス
- 1.0dB 以下(at 1KHz)
- 周波数特性
- 20 - 20,000Hz (±1dB) 20 - 100,000Hz
- コンプライアンス
- 15×10 - 6cm/dyn
- 針 圧
- 1.8 - 2.2g
- 直流抵抗
- 38Ω
- 推奨負荷抵抗
- 100 Ω以上
- カンチレバー
- 1.7mm 長 φ0.25 ソリッド・ダイヤモンド
- スタイラスチップ
- 70μマイクロリッジ
- 自 重
- 5.3g