究極のスーパーステレオ |
分散コントロール回路の拡張 | ||
多くのスーパーステレオユーザーは、新旧あるいは録音状態の良い悪いにかかわらず、モノラルからステレオまであらゆる音楽ソースが実在感のある再生音として楽しめるスーパーステレオ再生方式に大変満足しています。これは今までのどのような高級Hi-Fiステレオでも決して実現できなかったものです。しかしながら、音楽演奏家など実際の音に触れる機会の多い特別なユーザーからは、更に厳しい指摘や要求を受けることがあります。 通常このような場合、各々の機材のグレーアップを図り、より高級なスピーカーやアンプの採用、更にはリスニングルームそのものの改造や改修が要求されることがあります。しかし、不運にもそのような伝統的な手法によってさえ、この種の非常に難しい要求や問題を解決することはほとんど不可能に近く、満足できる結果を得られません。
当社試聴室のスーパーステレオでは、あらゆる周波数帯域でより複雑な群速度を発生させるため、演算用の各種プロセッサ(2台のSSP-2S、1台のSSP-1S、2台のSSP-5、5台のデジタル・ディレイ、3台のグラッフィクイコライザー)が増設されています。 これは超低音域から中高音域、更に超高音域にわたるまでの全周波数帯域で、今まで考えられていた以上の音の分散効果を発生させるということで、単にシステムの周波数特性を改善するという意味ではありません。 この究極のスーパーステレオではあらゆる条件に対応できると共に、幅広い音場コントロール可能なため、その再生音は上記のような厳しいユーザーに対してもその要求を十分満足させる事ができます。 このようにスーパーステレオ再生方式では標準システムを基に、目的によってそのシステムの拡張、増設が容易にでき、シンプルな家庭用から大掛かりなプロ用システムまであらゆるケースに対応できます。
次に示すのは当社試聴室でのフロントスピーカの写真ですが、超高域分散音信号をスーパートゥイータをフロントスピーカに対向させるように設置しています。
このトゥイータはスピーカユニットの正面から15〜20cm程離れて設置され、 特別にデザインされたプロセッサによって超高音域での分散音を発生させます。この結果フロントスピーカーとスーパートゥイータの両方の音がぶつかり合うことにより、超高音域においても強力な分散空間が創生される。言い換えれば大量の群速度成分が発生します。 この究極のスーパーステレオでは、超低音域から超高音域までの全周波数帯域において、ノーマルなスーパーステレオに比べ多量かつ大きな群速度成分が発生することにより、「リアルかつ現実の音楽が持つ躍動感ある再生音」が実現できます。 この究極のスーパーステレオは標準システムをもとに拡張したもので、特に高級な機材は使用していませんが、最高級のハイエンドオーディオの持ってしても決して表現できない音楽的な感動が得られます。 |
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