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HSSでは弊社の推奨スピーカ配置と異なり、フロント側に設置するフロントサブスピーカ(F)の存在が大きな特長です。HSSでは大型メインスピーカの各スピーカユニットの入念且つ綿密な位相管理の基に、フロントサブスピーカの設置位置が決められており、豊かな臨場感と極めて自然且つ立体的な音像定位が両立しています。
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■平本式(HSS)の特長
平本式(以下HSS)スーパーステレオの主な特長は、下記の3点です。
フロント・サブチャンネルを並列接続し1組を正面上部に設置する
フロント・サブスピーカーをリスナーの方に向ける
フロント・サブスピーカを背丈以上の高さに設置する
---フロントサブスピーカ(M)を無指向性・点音源スピーカーに変更
下記説明は平本氏のホームページ(STEREO
HALL)より抜粋しています。詳しくは氏のサイトをご覧ください
■システム構成と機材配置
フロントメインスピーカーはTADの2インチドライバーユニットとマクソニック製のホーン+TADの38cmウーファーにより構成されており、これにスーパートゥイータとしてフォステクス製のホーントゥイータが追加されています。各ユニットは自作の金田式アンプでドライブされます。
スーパーステレオ部はメインシステムとは独立し、サブチャンネル用専用アンプでドライブされます。
メインシステムとフロントサブスピーカー(F)
システム構成図
■メインスピーカーの配置
メインスピーカーの配置はできるだけ左右を広げ、リスニング位置に向けるよう角度をつけ設置します。マルチスピーカの場合は、LOW、MED、HIGHの各ユニットの位相管理が重要です。音像定位の為、時間軸を合わせる意味で、各ユニットの前後方向を綿密に調整します。
■フロント・サブスピーカー
HSSでは、フロントサブスピーカー(F)の追加が大きな特長です。当社の壁面反射型のレイアウトに対して、リスナー直面型です。しかも、前面と側面のダブルで配置します。
フロントサブスピーカを追加するのは立体音場を出現させ、臨場感をよりリアルにするためです。これにより音像は一層実像化し、弱音から強音までより自然でクリア
な音として聴こえます。
音量に注意しながらバランスをとると、ホールの広がりがよりはっきりと表現されます。さらに、フロントサブスピーカ(M)も反射型から対面型に変更することにより、見事なまでの立体音像が浮かび上がります。
この度、頭上のスピーカーをSlid
Acoustic社の正12面体
無指向性・点音源スピーカーに更新しました。
結果は予想通り、大変いいものでした。
繰り返しますがHSSでは、このフロントサブの配置が最も重要でフロント・サブ(F)とフロント・サブ(M)がセットになって、平本式スーパーステレオシステムのレイアウトが完成します。
フロントサブスピーカは比較的高い(天井近く)位置に取り付けます。演奏会場の天井は例外なく高く造られており、この高さを再現することが立体音像の構築にも大きく寄与します。
■リアスピーカー
リアサブスピーカーは当社の配置を基本にしていますが、やや内側に向けています。これも天井に近い高い位置に取り付けます。スピーカは口径12−16cmのものを使用します。平本氏は16cmのスピーカーを使用。
フロントサブスピーカー(M)とリアサブスピーカー
■ 調整方法
HSSではスーパーステレオプロセッサのDV-SSP-5を使用します。本機は6CH方式のスーパーステレオ構築の基本となるプロセッサで、音量等や各設定モードがリモコンで操作でき、いろいろな拡張機能を装備しています。
HSSではメインスピーカの音量をもとに、フロントサブ(F)(M)とリアスピーカの音を徐々に加えていき、最適な位置を探ります。SSP-5では4通りの音場モードがプリセットされていますが、HSSでは(1)のポジションが基本です。
HSSでは各スピーカの音量バランスを綿密に調整することが重要です。多少難しい点がありますが、いろいろな音楽を再生しながら時間を掛け「実在感のあるリアルなの臨場感」が得られるようじっくりと調整してください。一度最良点が得られれば、頻繁に調整する必要はありません。
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