ワイバーンの試作機は、ロールスロイス最強のピストンエンジン、24気筒液冷イーグル(2690馬力)を積み、1946年の暮れに初飛行しました。
量産型はアームストロング・シドレーのターボプロップエンジン、パイソンを装備しましたが、ギアボックスなどの開発に長期を要しました。
1953年にようやく部隊配備となりましたが、艦載機としてファイアブランドと交代出来たのは1954年の事です。その後スエズ動乱など実戦にも参加、1958年の退役まで艦上攻撃機として活躍しました。
開発努力に見合わぬ短い現用期間でしたが、ターボプロップ艦上攻撃機と言うコンセプトは、アメリカですらで諦めた(スカイシャーク)難しいもので、実用化させた技術力は高く評価されるべきでしょう。
現存機は、イーグルエンジンを積んだ試作タイプが1機だけ、英海軍航空博物館に展示されています。
- 全幅 13.4m
- 全長 12.9m
- 最高速度 616kmph
- 上昇限度 8,534m
- 航続距離 1,464km
- アームストロング
シドレイ・パイソン (3,670馬力)
特徴ある巨大なプロペラスピナーはレジン製。組立て易くするため、主翼を左右一体とし、胴体は馬乗りになります。各パーツはピッタリと合い、「パテ要らずキット」とも評されています。世界中で数多くのモデラーが、このキットをバキューム初挑戦アイテムとして選び、好評を得ております。
コクピット等のディテールアップ・キットがアメリカのクーパー・ディテールから発売されているはずです。(’02年現在)
★残念なお知らせ★
ワイバーンはダイナベクター1/48シリーズの中で最も好評を頂いていたキットです。
生産は4000キットに達しましたが、インジェクションキットの登場により、その役目を終えたと判断し’07年に生産終了いたしました。
長年のご愛顧ありがとうございました。 |