シーホーネットは、ホーネットの海軍バージョンです。艦上戦闘機として使用するため折り畳み翼と、着艦フックが増設されています。1946年から部隊配備され、単座のF20は79機、レーダーを装備した複座の夜戦NF21は78機が作られました。NF21は機種に長いレドームが付き、背にはレーダー手のコクピットが増設されましたが、高速性能の低下は僅か8kmphでした。
優秀な機体でしたが、シーベノムやアタッカーなど艦上ジェット戦闘機の登場で、1957年にはすべてスクラップにされてしまいました。博物館等に保存する案も有りましたが、高温多湿の南方に回されていた機体が多く、木製合板機体の痛みが激しいため、費用や手間の面から却下されてしまったそうです。
僅かにシーホーネットの胴体の一部が、ロンドン北部のモスキート博物館に展示されているのみです。
- 全幅 13.71m
- 最高速度 742kmph
- 2xロールスロイス・マーリン
(2,030馬力)
キットは、ストレート組みで複座夜戦NF21が組めるようになっており、複雑な消煙排気管なども巧みにパーツ化されています。燃料タンクパーツも新たに加えられ、美しいホー
ネットとは一味違った凶々しい迫力を楽しめます。
キットには単座のF20も作れるようにショートノーズのパーツも入っています。前作ホーネットのバージョン替えですが、パー ツ数はバキューム、ホワイトメタルとも3割増量しています。御損はさせません。
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