ジャベリンは夜戦型ミーティアに代わる全天候型戦闘機として、1948年に開発が始まりました。
デハビランド社の双胴型機 (後のシービクセン)との競作でしたが、デルタ翼の将来性と高い強度に期待され、グロスター社案が採用となり、原型機は1951年に初飛行しました。部隊配備は1956年から始まり、幾度も改良改造が行われ、総生産機数は436機にも達し、1968年まで使用されました。
ジャベリンは、イギリス機の中では初のデルタ翼と言う画期的な存在でしたが、分厚い翼型や丸いエアインテークなど、古臭い設計がたたり、推力5トン余の強力なサファイヤ・エンジンを2機も積みながら、音速には達する事が出来ませんでした。
- 全幅 15.87m
- 全長 17.17m
- 最高速度 マッハ0.94
- 上昇限度 16,000m
- 2xアームストロング・シドレー
サファイヤ (推力5,560kg)
大きなデルタ翼機なので、キットはまのびしたイメージにならぬようディテールに凝りました。
翼端に3列づつズラリと並ぶヴォルテックス・ジェネレータと、4発のファイヤストリーク・ミサイルのフィンは、真ちゅうエッチングパーツです。ヴォルテックス・ジェネレータは小さなパーツですが取付は簡単。刻印に従い0.5ミリの穴を開け、差し込むだけでOKです。
ラウンデル部分は、デカールを貼ってから差し込み、タッチアップ塗りで仕上げます。大判デカールはズレも色透けも皆無の最上級品です。ステンシルもたっぷり印刷され、キットの仕上がりがぐっと引き締まります。
実機は人気のある機体ではありませんが、このキットは世界中のコンペで良く活躍し、多くの入賞者を生んでいます。
|