スカイシャークは、1945年にスカイレイダーの後継ターボプロップ機として開発が始められました。
1950年には原型機が初飛行し、合衆国海軍は345機を発注しましたが、アリソン XT40エンジンと2重反転ギアボックスの事故が相次ぎ、開発はなかなか進みませんでした。
グズグズしているうちに次世代後継機 A4Dスカイホークの開発が進んでしまい、スカイシャークはたった12機作られただけでキャンセルされてしまいました。
スカイシャークの機体性能は良好だったと言われており、アリソンXT40がガネットのダブルマンバや、ワイバーンのパイソンのように信頼性の高いエンジンであれば、ベトナムや沖縄、厚木などでも数多くスカイシャークが見られたかもしれません。
スカイシャークは1機だけ現存しており、現在レストア中ですが、この機体はかつてレーダー実験用に、機首にスカイホークの鼻を取り付けられたりしていたことが有り、機種周りが多少オリジナルと異なっています。この旨御留意下さい。
- 全幅 15.24m
- 全長 12.62m
- 最高速度 813kmph
- 上昇限度 14,752m
キットはワイバーン同様、左右一体の主翼に胴体が馬乗りするパーツ構成になっており組立てが簡単です。
胴体横の大きなエクゾーストは、スライド型を使い深さを充分とったホワイトメタルパーツとし、その特徴を余すところ無く再現しました。
巨大なスピナーはバキューム・パーツですが、スペアを2セットも付けたので安心して作業が出来ます。キットのデカールは試作機のものだけですが、部隊配備を想定して、ベトナム戦などの派手なシャークマウスを付けたりするのも一興でありましょう。
作例は、スピナーを黒く塗っていますが、これは間違いです。正しくは機体のネイビーブルーと同色です。無塗装の機体のみ、スピナーが黒く塗られていました。
|